民泊ビジネスを生んだAirbnbの創業を綴った『Airbnb story』を読んだ

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法

 

Airbnbというサービスを聞いたことはあるだろうか?
最近話題の民泊サービスで、部屋を借りたい人と部屋を貸したい人をつなぐプラットフォーム・サービスだ。

Facebook後に現れ、急激に伸びた典型的なスタートアップの一つで、これだけ名前を聞くようになった企業をどんな人物が立ち上げたのか、どんな文化・背景で成長したのかを知りたいと思い、手に取った。

この本の面白さは、AppleGoogleamazonFacebook以後に生まれたユニコーン企業の創業秘話であるところである。Facebookのような巨大なビジネスなんで万に一つも生まれないだろう、、、と思っている人に読んで貰いたい。それをやってのけたAirbnbのストーリーからは学ぶことが多い。

Airbnbは3人で創業した。Airbnbの創業がもてはやされるのは、3人のメンバーがビジネスについては全くの素人だという点だ。全くの素人が2008年の創業から10年足らずで約300億ドルの時価総額を叩き出す組織を作ったのである。

詳細は本に譲るが、Airbnbは決して初めから上手くいった訳ではなかった。むしろ気味悪がられていた。そんな逆境を跳ね返した彼らのストーリーから、起業家としての心構えを学ぶことができる。大企業勤めであろうと学生であろうと、起業に興味がある人はぜひ読んでもらいたい。

以下、気に入った内容。

エアビーアンドビーの物語の中で最も大切な人たちは本社の壁の外にいる。

世界中を居場所にするという使命が何よりも先にくるとチェスキー(Airbnb CEO)は言う。株主よりも、企業価値よりも、利益よりも、プロダクトよりも、なによりも使命が優先される。自分が死んでからずっと後にエアビーアンドビーの価値が認められることをチェスキーは望んでいる。

彼らの最大の強みは、ほとんど何も知らなかったことだとチェスキーは感じている。「もっと知恵があったら、こんなことははじめていなかったよ。今振り返ると、当たり前みたいだけど。100万にひとつの奇妙な偶然だったんだ。もしあと1000回生きても、こんなふうにすべてがハマるとは思えない。」